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【野球肘ってどんなもの?】

  • 執筆者の写真: ふじい整骨院 院長 藤井憲之
    ふじい整骨院 院長 藤井憲之
  • 2018年8月1日
  • 読了時間: 3分

【① 野球肘ってどんなもの?】


こんにちは。

山陽電車「別府」駅下車。北へ徒歩5分のふじい整骨院院長のふじいです。


夏の高校野球と言えば、甲子園ですね。現在、各地で予選が行われています。

そして、各県の代表が甲子園に集まって今年も熱戦が繰り広げられることでしょう。


野球と言えば、皆さんは「野球肘」ってご存じでしょうか。


野球をやっている方もしくはプロ野球・高校野球のファンの方なら一度は耳にされる言葉だと思います。


だけど、野球肘の言葉は知っていても

「ピッチャーがボールを投げるときに肘が痛いことだよね」

と言う風なことしか思い浮かばない方が多いのではないでしょうか。


今回は、『野球肘』はいったいどんなものかを書かせていただきます。

この記事を読むことで、あなたは野球肘とは実際どんなものかを理解することが出来ます。


野球肘ですが、実は野球をやっている人だけになるものではありません。

ボールを投げる競技。例えばハンドボール、ソフトボール、テニスなどの運動選手にも起こりうるものです。


野球肘でも大人と子供では状態と症状に違いがあります。


子供の肘は、成長軟骨(せいちょうなんこつ)といわれる成長線が存在します。この成長軟骨部分が非常にこわれやすい場所でもあるのです。


この成長軟骨部分は、ある程度高校生ぐらい(早い子で中学生後半)で閉じてしまい一つの骨になっていきます。

この柔らかい部分が、引っ張られたり圧迫されたりして痛めてしまうのです。


野球肘で痛める場所はどこなのか?


具体的に肘のどこが痛くなったりするかと言いますと、



1.肘の内側(うちがわ)

一番多く起こるのが内側です。

ボールを投げるときに痛みを感じたり、ひどくなると普段の生活でも肘を曲げたり伸ばしたりするだけでも内側が痛みます。


2.肘の外側(そとがわ)

この外側は少し注意が必要です。

中には症状がないにも関わらず障害(しょうがい)を起こしているなんてこともあるからです。

肘の外側を押さえて痛んだり、反対の肘に比べて肘が伸びないあるいは曲がらないなどの症状が出たらすぐに専門の医療機関へ行くべきものです。


放っておくと手術しか治らないなんてこともあります。

だいたい野球肘の検診で100人の2~3人の割合(2~3%)で見つかります。


3.肘の後側(うしろがわ)

後ろ側 主に肘頭(ちゅうとう)の周りですね。

肘を伸ばしきると後ろ側に痛みが走ったり、後ろ側を押さえると痛む場合などです。

細かいことを言うと他にもありますが、大まかに言うと以上の3つの場所を痛めてしまうケースがほとんどです。

 


一瞬で骨折をおこすことも。。


時には、ボールを投げて一瞬で骨折(こっせつ)をおこしてしまう場合もあるのです。

子供は骨の柔らかい部分にダメージを受ける場合がほとんどですね。


高校生以上になると柔らかいところは閉鎖して硬くなり、

骨よりもすじ(靱帯)を痛めてしまうことも多いです。


しかし、気をつけたいのは高校生になって痛みを訴えてくるケースの中には、

小学生の時に一度痛めていたところが原因で発症していることもあります。


まれではありますが、自分では痛めていたこと気づかず、

エコーやレントゲンを撮ると骨折の痕(あと)が見られることもあります。


本日はここまでです。

子供の野球肘について主に痛める場所について書かせていただきました。


痛くなる場所を押さえておく(分かっている)だけでも、

自分の肘のどこが痛いかが分かるだけでも専門家(病院・治療家)や監督・親に相談しやすくなるでしょう。


野球肘について今後もいろいろと書いていこうと思います。


 


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