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腰椎分離症による腰痛が再発?コルセットをつける前にチェックすべきこと

  • 執筆者の写真: 藤井憲之
    藤井憲之
  • 2023年9月25日
  • 読了時間: 5分

はじめに

 


昔、小・中学生のころに野球をやっていて、腰が痛くなって病院で検査をうけると、


「腰の骨が疲労骨折をおこしているね。」


「いわゆる『腰椎分離症(ようついぶんりしょう)』です。」


「今は、とにかくコルセットをして、安静にしておくほうが良いでしょう。」


と言われて治療をされた方はいらっしゃらいないでしょうか?

 

以前、当院に来院された20代男性の方が、腰痛を訴えて来院されました。


その方も中学生のころに”腰椎分離症”と病院で診断されたことがあるとお話をお聞きすることがありました。

 

このブログを読むことで、『腰椎分離症』とはどのような状態であるか、「なぜ、分離症がおきてしまうのか?」についてご理解いただけるかと思います。

 

 

 

野球で腰が痛くなった。病院にいくと「腰椎分離症」と診断。これってどのような状態なの?

 

今回の患者さんの腰痛は、久しぶりに草野球をやった後に腰痛を覚えたものです。


よくよくお聞きすると、

「中学生の頃に野球をやっていて、腰痛で病院にかかり検査を受けてたら”腰椎分離症”と診断されたことがある。」とお話ししてくださいました。


彼は、「また昔の腰の状態が再発したのではないか?」と心配になっておられました。

 

しかし、今回の腰痛に関しては、久しぶりに野球をしたことで、ボールを投げたり、バットでボールを打つ動作で体をひねるなどの繰り返し動作で、腰に負担がかかって痛くなったものであると考えられました。

 


 

腰椎分離症とは、

いわゆる成長期の子供のころに、野球やバレーボール、クラッシックバレエなど

腰を反ったりあるいは、捻るなどの動作を繰り返し行うスポーツに起こることがあります。


腰の骨に負担がかかってしまい徐々に骨に亀裂が入ってしまうことで、最終的に骨が離れた状態になることも。。


下記に私が読ませていただいた腰痛の専門医の文章を紹介させていただきます。非常に分かり易く解説されていました。

 

腰椎分離症とは、腰の骨の一部分が疲労骨折してしまった状態を指します。人間の骨は、毎日少しずつ吸収されては作られるサイクルを繰り返しています。もし、過度の繰り返しの運動によって骨に過剰なストレスが加わると、骨を作る細胞の働きが悪くなり、吸収だけされるようになります。そうなると、その部分の骨がだんだんと弱くなっていき、そしてある時骨折してしまうことがあります。これが、疲労骨折のメカニズムです。

 

腰椎分離症は、適切な時期に適切な治療を行うことが大切です。ですから、早期発見しなければなりません。初期の分離症であれば、コルセットをして競技を休み、治療に専念することで治ります。因みにですが、プロ野球選手の約3割腰椎分離症をもっているとも言われています。※著書 「腰部&体幹 まるわかり大辞典」金岡恒治著・監修(ベースボール・マガジン社)より抜粋

腰椎分離症には、段階がある。初期だと骨がくっつくと言われた。

 

 

今回来院された彼からよくよくお聞きすると、


中学生の頃に医師に言われた状態は、初期の”腰椎分離症”であり、安静にしていればしっかりと治ると言われました。

 

そして、

当時 彼は腰を治すために好きな野球も休んで、しっかりと治療に専念されたそうです。


そのおかげで、最終的に検査を受けたときには「しっかりと骨も問題なく治っていた。」とお聞きしました。

 

今回当院では、まずはスポーツによって使った腰回りの筋肉を和らげたり、硬くなった股関節部分の動きを取り戻す治療を施すことで、腰痛を改善していきました。


 

幸い、数回の通院していたくことで、彼の腰痛は軽減していきました。


そして、時間と共に生活に支障がない程度まで改善されていきました。


 

腰椎分離症の終末期だと、野球はOKなの?

 


彼のように初期の腰椎分離症の状態であれば、ほぼ治る(骨がくっつく)と言われています。


しかし、ここで気になることは残念ながら骨がうまくくっつかなくなってしまった場合ですね。


いわゆる終末期の状態です。


結論から言うと、大丈夫です。

 

先ほどご紹介した腰痛の専門医の著書でも終末期の状態でもむやみやたらに心配する必要はないとしっかりと明言されていました。


下記の文章をご紹介いたします。

ただし、もし末期の腰椎分離症と診断されても、きちんとしたストレッチや体幹トレーニングを行えば、腰痛の悪化は食い止めることができるので、むやみに心配する必要はありません。※ 著書「腰部&体幹 まるわかり大辞典」金岡恒治著・監修(ベースボール・マガジン社)より抜粋

 

まとめ

 


 

同じく腰椎分離症を患ったことのある患者さんは、もともと分離症をお持ちであったことを忘れておられる方もいらっしゃいます。


逆に、腰椎分離症は不治の病だと思って、治すには手術しかないと思われている方もいらつしゃいました。


腰椎分離症は、克服できるものです。


生活上でもうまく付き合うことで問題なく過ごすことができます。

 

腰椎分離症を理解して、状態によっては、コルセットが必要な時期や安静にしておいた方が良い時期もありますので、専門の先生のご意見を聞きながらその時期にあった治療を受けることが大切です。

 

今回のブログが、腰痛分離症を知るきっかけとなれば大変幸いに思います。


近隣で腰痛でお困りの患者さんがおられましたら、一度ご相談ください。


しっかりと腰痛の状況と経緯をお聞きして、当院でできることをご提案させ

いただきます。

 

場合によっては、腰痛専門の先生をご紹介することも可能です。


一度、ご相談いただけましたら幸いです。

 

 


最後に患者さまの声をご紹介させていただきます。

患者さま:21歳 男性

症状:腰痛


Q:当院のことは何でお知りになりましたか?

家族(母親)の紹介


Q:他にも同じような治療院がある中で、どのようなことが決め手になって当院をお選びいただきましたか?

相談にも乗っていただき、丁寧に治療してくださる。


Q:実際にご利用してみての感想をできるだけ具体的にお聞かせください。

・ほかの患者様と会うことがない。

・急な変更にもすぐに対応していただける


・痛みの変化など相談しやすい。

・治療後、自宅での予防や対策も教えていただける。


・院長。スタッフの方がとても優しい。

 

 

 

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