投げると痛いだけが『野球肘』って思っていませんか?
- ふじい整骨院 院長 藤井憲之
- 2018年8月10日
- 読了時間: 3分
更新日:6月28日
【③ 投げると痛いだけが『野球肘』って思っていませんか?】
こんにちは。
山陽電車「別府」駅下車。北へ徒歩5分のふじい整骨院院長のふじいです。
さて野球肘についてですが、これで3回目となります。
1回目 【① 野球肘ってどんなもの?】
2回目【➁ 野球肘の症状(しょうじょう)ってどんなもの?】
今回お伝えするのは、「野球肘の中にはボールを投げても痛みを感じていないものも存在する」ということを書かせていただきます。
この記事を読むことで、「野球肘はボールを投げても痛みを感じない。
或いは自分でも気づいていないものもある」ことを理解できるでしょう。
野球肘で一番多く発生する場所は、内側(うちがわ)でした。その次は外側です。
この外側に起きた野球肘が実はほうっておくと、将来大変なことになるかもなんです。
病名は、「離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)」といいます。
英語の略語(りゃくご)で、「OCD」と訳されることもあります。
少し過剰な表現かもしれませんが、"野球肘のガン”なんて言われることもあるくらいです。
肘の上腕骨(じょうわんこつ)の小頭(しょうとう)というところが、
軟骨部分がへこんだり、えぐれたりして痛んでいくのです。


※ ⇛(やじるし)の部分が、上腕骨小頭(じょうわんこつ しょうとう)です。
この外側でやっかいなのが、まったく本人が痛みを感じない状況で起こる場合があります。
痛みを感じて病院にいくとすでに症状が進行していて手術するしか治らないなんてこともまれにあるくらいです。
巷(ちまた)で野球肘チェック(検診)が各地で行われるようになっていますが、
実はこの外側の「離断性骨軟骨炎を早期にみつけてあげて予防してあげよう」という活動でもあるのです。
痛みがでたり、肘が伸びないと感じて病院で検査を受けると、すでに進行してしまっていることもあります。
だから野球肘チェック(検診)は必要なのです。
もう少し詳しく書くと、離断性骨軟骨炎は初期・中期・末期の3段階で評価されます。
初 期:透亮期(とうりょうき)
中 期:分離期(ぶんりき)
末 期:遊離期(ゆうりき)
初期の段階で見つかれば、100%に近い確率で手術をせずに良くなります。
中期では、50%に確率が落ちていきます。末期は、手術適応です。
手術方法は、骨を削ったり他のところから骨をとってきて骨の釘(くぎ)を作って削れた骨に埋め込んで再生をうながす手術など様々です。
末期の状態をそのままにしておくと、将来肘の関節が変形してしまい、肘が伸びない或いは曲がらないなどの後遺症を残すため生活に支障がでます。
肘が曲がらないとご飯をたべるのも不自由になりますよね。
当院でも過去に、男性の成人の方が「肘が伸びないままになっている」とお越しになられたことがあります。
昔少年野球をしていて肘が痛くなり病院に行ったが、かなり進んだ状態で肘の手術を勧められたそうです。
しかし、手術はうけることなくそのまま社会人になりました。
診(み)せていただくと、肘が90度以上には曲がらなくなっておられました。
リハビリをしましたが、残念ながらほとんど変わりませんでした。
ですので、子供のころにしっかりと見つけてやる或いは予防してやることこそが大事ですね。

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当院は、「完全予約制」です。
「先ほどぎっくり腰を起こした。」
「昨晩、誤って足をくじいて捻挫(ねんざ)した」
という場合は仕方がありませんが、以前からの痛みや調子が悪いといった場合はお早い目の予約が確実です。
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