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【少年期の『野球肘』とは、どのような状態なのか?】

  • 執筆者の写真: ふじい整骨院 院長 藤井憲之
    ふじい整骨院 院長 藤井憲之
  • 2016年3月4日
  • 読了時間: 2分
【少年期の『野球肘』とは、どのような状態なのか?】

 

こんにちは。

加古川市 別府町 ふじい整骨院のふじいです。

 

本日は、『野球肘』について書かせていただきます。

野球肘といっても、成人期と少年期の症状は違いがあります。

 

今回は、主に少年期についてまとめてみました。

参考になれば幸いです。

 

少年期における野球肘とは?

野球肘は、成人期と少年期における症状が異なります。

少年期の「野球肘」について書かせていただきますね。

 

少年期の野球肘は、痛める部分により主に、内側、外側、後側の3つのパートに分かれます。

 

一番多く発症するのは、内側部に起こる障害で、我々が行っているメディカルチェックでも約3割~4割(高い確率)に近い状況で、何らかの骨の異常(はがれ・ひらき)が見つかることもあります。

 

※ 内側の痛みは、主に骨端線(こったんせん)といわれる軟骨部・成長線部分に圧迫(あっしゅくされるちから)・牽引力(ひっぱるちから)など外力・刺激が 加わって痛めてしまうことが原因のことが多い。
 

病名としては、内側骨端線離開・内側剥離・裂離骨折などです。

 

 

一番問題となるのは、肘関節外側に発症する

『離断性骨軟骨炎(OCDと英語で略されます)』

 

一番問題となるのは、外側にできる 離断性骨軟骨炎(OCDと英語で略されます)という状態です。

 

ボールを投げる時に、上腕骨小頭(じょうわんこつしょうとう)という部分に刺激・外力が加わり、骨・軟骨に傷害が起きると言われていますが、

 

「なぜ発症するか」については、実はまだ詳しくは解明できていません。

 

具体的には、軟骨組織に骨壊死状態が起こることもあり、発見が遅れると手術でしか骨がくっつかない状態に陥る大変問題が大きい病変です。

 

我々が、行う野球肘検診の最大の目的のひとつが、この状態をいかに早く見つけて悪くなる前に予防できるかになります。

 

 

早期発見であれば、

90%の確率で完治すると言われています。

 

文献によりますと、離断性骨軟膏炎に対する治療は病期(症状の進行程度)によって異なり、「初期」「進行期」「終末期」に区分されて

 

保存療法で初期の状態では90%が治っているが、進行期に治療を始めても50%しか保存療法
では治っていないとのことです。(手術が必要になることも)

 

ですので、いかに早くこの状態をみつけられるかがカギとなります。

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